ウルドゥー文学の知られざる名作に光、新短編集

 

Posted on 29 Oct 2026 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

英訳版なので、ぜひ手に取ってみよう。



ウルドゥー語を英訳した短編小説集『The Best of Urdu Short Stories』について紹介するコラムを読んだ。

Review | ‘The Best of Urdu Short Stories’ spotlights lesser-known voices

コラムの著者は、ウルドゥー語短編小説集の多くが、Manto、Ismat Chughtai、Premchand、Intizar Husainなど、ウルドゥー文学の世界以外でもすでによく知られている作家たちに偏りがちだと指摘している。

そのため、ほかの重要な作家たちを紹介する必要性があるという。
米国のバージニア大学(University of Virginia)でウルドゥー語および南アジア文学の教授を務めるMehr Afshan Farooqi氏が編集した新しい短編集は、そうした必要性におおむね応えるものとなっている。

Farooqi氏は『The Best of Urdu Short Stories』の序文で、ウルドゥー語小説の歴史と発展について解説している。

ウルドゥー語の短編小説は20世紀初頭に形を成し始め、比較的短い期間のうちに読者の心をつかむようになったが、Farooqi氏はまず、ウルドゥー文学を代表する巨匠の一人、Premchandを取り上げている。

Premchandは民族主義的な作家であり、その作品にはガーンディー主義的な社会思想と、トルストイのような作家に代表される写実主義の伝統が反映され、貧困層、農民、労働者階級の生活に焦点を当てた。

序文ではまた、ウルドゥー文学を形づくった2つの大きな潮流である進歩主義作家運動(Progressive Writers’ Movement)とモダニズム(Modernism)にも触れている。

短編集にはまた、Manto、Chughtai、Rajinder Singh Bedi、Intizar Husainといった著名な作家たちの作品が収録されている。

現代作品の中で印象的な作品として、Khalid Jawedの「Akhiri Dawat(The Last Supper)」が紹介されている。
一家の家長が盛大な宴会を催す物語で、その宴会は、伝統的な家族の価値観の衰退と生活様式の変化を象徴するものとなっている。

もう1つの注目すべき収録作品は、フランス人作家Julien Columeauによる「Adil ka Safar」である。
パキスタンを舞台に、悩みを抱えたAdilという名の若者を主人公として、その興味深い旅路を追う。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。\r\n\r\nASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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