トランスジェンダー医療政策で政府が専門家パネルを発足
Posted on 02 Feb 2026 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
人権を尊重する側の国に着実になっていってくれますように。
社会正義・エンパワーメント省(Ministry of Social Justice and Empowerment)は、今週初めに発出された指示書に概説されている通り、トランスジェンダーの人々に関する医療関連問題について詳細な議論を行い、技術的および政策的な指針を提供するため、様々な分野の医療専門家からなる委員会を設置した。
Centre forms expert panel on healthcare for transgender persons
この指示書は、トランスジェンダー女性のジェーン・カウシク(Jane Kaushik)氏が連邦政府他を相手取った訴訟における最高裁判所の指示について、諮問委員会が昨年設置されたことを受けて発出された。
カウシク氏は、雇用の過程で性自認を理由に差別と屈辱を受けたと主張している。
同氏は、この差別を原因として、ウッタル・プラデーシュ州とグジャラート州の学校から解雇されたと述べている。
「先月24日に開催された諮問委員会の第2回会合において、連邦保健省からの代表者が出席していなかったことが確認された。保健医療は極めて重要な分野であり、トランスジェンダーの人々の特殊なニーズを考慮し、委員会はこの問題について専用の会合で集中的に審議する必要があると判断した」と、同省が発行した指示書には記されている。
さらに、トランスジェンダーの人々の健康および医療ニーズは、ホルモン、生理、心理の違いにより、男性および女性の性自認とは異なると付け加えている。
同省は、医療専門家と諮問委員会の会合を2月2日に開催する予定であると発表した。
インターセックスの人々を代表し、全国トランスジェンダー評議会(National Council for Transgender Persons)元メンバーを務めたゴピ・シャンカール・マドゥライ(Gopi Shankar Madurai)氏は、この問題と連邦保健省が委員会に参加することの重要性について、次のように述べた。
「トランスジェンダーの人々は尊厳と権利を享受する権利を有しますが、すべての脆弱な集団を保護するためには、政策は生物学的性別に基づくものでなければなりません。ICMR(Indian Council of Medical Research)、AIIMS(All India Institute of Medical Sciences)、そして政府に対し、GAS(Gender-Affirming Surgery)/HRT(Hormone Replacement Therapy)の結果に関する査読済みの縦断的研究への資金提供、遺伝カウンセリングの導入、そしてトランスジェンダー専用の施設に関する刑務所政策の改革を強く求めます。科学に基づいたアプローチは、人々の苦しみを軽減し、倫理的要請に合致し、真に公平な社会を育むでしょう。」
*ICMR(Indian Council of Medical Research): インド政府傘下の最高位の医学研究機関で、公衆衛生および臨床研究の指針策定と研究資金配分を担う
*AIIMS(All India Institute of Medical Sciences): インドを代表する国立の高度医療・医学教育機関群
*GAS(Gender-Affirming Surgery): 性自認に沿った身体的特徴を形成するために行われる外科的医療行為
*HRT(Hormone Replacement Therapy): 性自認に合わせて体内のホルモンバランスを調整するためのホルモン療法

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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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