バービー天国?リニューアルしたプネーのMinisoがすごい

 

Posted on 21 Apr 2025 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

なるほど、だからいつしかカタカナの「メイソウ」の表記がなくなっていたんだな。



プネーでは連日、摂氏40度に迫る乾燥した猛暑が続いており、いよいよ夏本番。
日差しが肌を刺すようなある日の午後、少しでも涼を求めて、近所のショッピングモール「Phoenix Marketcity Viman Nagar」へ足を運んだところ、2F(インド式で言うところのFirst Floor)にあるナゾの雑貨店「Miniso(ミニソー)」が、どうやらリニューアルオープンしたばかりらしいことを確認した。



 

「Miniso」とは中国発で「日本風」なデザインや商品展開を特徴とする。
プネーにもいつの間にか定着し、多くの人が気軽に立ち寄る存在になっていた。

店内の広さや取扱商品の数は、正直なところリニューアル前とさほど変わった印象はない。
しかし、ひときわ目を引いたのがキャラクターグッズのコーナー。
とくにバービー関連商品のラインナップが異様に充実しており、店の一角がまるでピンク一色のバービー・ワールドのようになっていたのだ。

ミラー、コスメポーチ、タンブラーといった定番アイテムはもちろん、なんとイヤフォンやスピーカーなどの電化製品にまでバービーが登場。
バービーファンなら思わず小躍りしてしまいそうな空間だった。

うっかり値札をチェックし忘れてしまったが、なにせ「Miniso」なので、数千ルピーもするような高額商品ではないはず。
お手頃価格でトレンド感を味わえるのが、やはりこの店の魅力なのだろう。

さらに、日本のサンリオキャラクターたちのグッズも種類豊富に並んでいた。
キティやマイメロディ、シナモンロールなど、見慣れた顔ぶれが勢揃いしているのを見て、思わず「著作権、だいじょうぶかな……」と小声でつぶやいてしまったのは、きっと私だけではないはず。

「Miniso」とは。
2013年に中国・広州で設立された雑貨ブランドで、創業者は中国人実業家・葉国富(Ye Guofu)氏と、日本人デザイナー・三宅順也(Miyake Junya)氏。

「日本風ミニマルデザイン」と「手頃な価格帯」を特徴とし、生活雑貨、コスメ、文具、家電製品、キャラクターグッズなど、幅広い商品を展開している。

設立以降、急速にグローバル展開を進め、2024年6月時点で世界100以上の国と地域に約6,800店舗を展開している。
インドを含むアジア、中東、ヨーロッパ、アメリカなどにも出店しており、若者や家族連れを中心に人気を集めている。

三宅順也氏は共同創業者であり、またチーフデザイナーを務めている。
ブランドの公式プロフィールやEntrepreneur誌などのインタビューでも、その役割が明確に記載されている。

ただし、Minisoの日本風のブランディング戦略により、三宅順也氏の存在や役割について疑問を呈する報道も一部に存在する。
なおMinisoは2022年に、「日本風のブランド戦略やマーケティングが誤解を招いた」として謝罪し、2023年3月までに日本風の要素(カタカナロゴなど)を段階的に削除する方針を発表した。
​これによりブランドのアイデンティティが再構築され、三宅氏の役割も再評価されているとされる。

参照リンク:
How variety store MINISO became a mega-success _ Founding Fuel
About MINISO _ Miniso






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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