ドイツ人奏者らによるウスタード・ザキル・フセイン追悼コンサート
Posted on 06 Feb 2025 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
2004年2月、Koregaon Parkのとある芝生広場で開催されたコンサートは、生涯忘れません。
ティルヴァナンタープラムのドイツ文化センター、「Goethe-Zentrum」が6日、市内のホール「Goethe Amphitheatre」で、昨年12月に亡くなったターブラー奏者ウスタード・ザキル・フセイン(Ustad Zakir Hussain)氏を偲ぶコンサート(jugalbandi)を開催する。
Goethe-Zentrum to pay homage to Zakir Hussain
ドイツのターブラー奏者フロリアン・シールツ(Florian Schiertz)氏と、インドのターブラー奏者プラフッラ・アタリエ(Prafulla Athalye)氏、サーランギー奏者でヒンドゥスターニー歌手のディルシャド・カーン(Dilshad Khan)が出演する。
シールツ氏はインド音楽界の巨匠であるパンディット・ラヴィ・シャンカール(Pandit Ravi Shankar)氏、ウダイ・マズムダー(Udai Mazumdar)氏、パンディット・アシュトーシュ・バッタチャリア(Pandit Ashutosh Bhattacharya)氏に師事、パンディット・ブダディティヤ・ムケルジー(Pandit Budhaditya Mukherjee)氏やラケーシュ・チャウラシア(Rakesh Chaurasia)氏、パンディット・クシャール・ダース(Pandit Kushal Das)氏と共演しているほか、独コンスタンツにあるジャズ・ロック・スクールでも教鞭を執る。
ラジャスターン州ジョードプル出身のカーン氏は、一族で10代目となるサーランギー奏者で、叔父の著名サーランギー奏者兼ボーカリストのウスタド・スルタン・カーン(Ustad Sultan Khan)氏に師事した。
2009年にグラミー賞を受賞したアルバム「Global Drum Project」でザキル・フセイン氏と共演した。
アリゾナ州フェニックスにある世界最大の楽器博物館「Musical Instrument Museum」(「MIM」)の「Music of India Gallery」セクションでもその演奏動画が紹介されているアサリエ氏は、フセイン氏をはじめ、数多くの著名アーティストと共演している。
ウスタード、パンディットは、いずれも主に音楽などの芸術界で優れた貢献をする「師」の意味で、それぞれイスラーム教徒、ヒンドゥー教徒の巨匠の氏名に冠される。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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