暑い熱~いプネで、食べたくなるもの

 

Posted on 15 Apr 2016 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

パニプリを発明した人は、偉い人だなぁ。



昨日の熊本を震源とする大きな地震には衝撃を受けた。
福岡県北部に位置する実家の付近も震度4ぐらいの揺れがあり、母は動揺していたものの、物が落ちたりといった被害も幸いにしてなかったようだ。

比較的地震の少ない九州地方に住む人々にとって、突発的に発生する震度3ぐらいの地震でも、かなりびっくりするのに、ましてや震度7という大地震が襲った熊本の被災地の方々の恐怖心は、いかばかりかと胸が痛む。
少額でも、まずは少しでも寄り添うことができたらと、日本赤十字社を通じて寄付をした。
日本赤十字社

さて、わが街プネは今、暑い盛りの季節を迎えつつある。
夕方のズィー・マラーティー(マラーティー語ニュースチャンネル)では、今日のプネの最高気温は41度まで上がり、内陸のアコラは44度に達したと報じていた。

乾燥しているので気温は容赦なく上昇するが、実を言うと湿度がない分、パソコンなどに向かって頭脳作業をせず、また最も暑い日中は、なるべくダラダラするように心がけていれば、冷房などなくても、やり過ごせてしまう。
建物はコンクリートやレンガ、石造りの、外部の熱をある程度は遮断する構造になっているものがほとんどなので、日差しが強まり屋外の気温が上がり始めてからは窓もカーテンも閉め切ってしまえば、屋内は意外と涼しいのである。
その代わり、夜になるとようやく日中の熱気が壁を伝って屋内に侵入し、なかなか温度が下がらないので寝苦しくなる。
また「耐震性」という語彙自体が建築用語に含まれていなさそうなので、今回の熊本のような地震が万一襲ったら、間違いなく崩壊するだろう。

こう暑くなると、無性に食べたくなるのが「パニプリ」だ。

デリーのほうでは「ゴールガッパ」とも呼ばれる、インド人なら誰もが大好きな屋台スナック。
マハーラーシュトラ州東部の町、アコラに行くと、移動パニプリ売りのおじさんが路地から路地へ売り歩いているので、食べたくなったら呼び止めて、庭先で贅沢な「専属パニプリ」を楽しめる。

パリッとした春巻きの皮のような「プリ」は、そのまま食べてもおいしいが、てっぺんに親指で穴をあけ、そこにシンプルに茹でてつぶしただけのジャガイモと、タマリンドソースを好きなだけ入れ、パニ(「水」という意味だが、しっかり味付けされていて、いわばコールドスープのようなもの)に浸してパクっと食べる。

その瞬間、じゅわ~っと、好物のレッドソルトやブラックソルト(チャートマサラ)の風味の効いた、ミントの香りの爽やかなパニが口中に広がり、続いてパリっとしたプリの食感と、ホクホクとしたジャガイモの味わいがハーモニーを奏でるのだ。

※本日も、最大深度6強の大きな地震が、九州から広く西日本全体で観測され、津波注意報も発令されたようです。
地震の影響を受けた地域の方々は、不安な日々を過ごされていると思います。
早く日常が戻りますように。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments

Leave a Comment..

Name * Email Id * Comment *