インド企業がメキシコで活発に投資しているのは
Posted on 17 Mar 2024 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
同社はイギリス拠点という説もあります。写真はイメージです。
メキシコのオンラインニュースメディア「Mexico News Daily」が、興味深い話題を共有していた。
Why India’s Hinduja Tech is bringing high-value jobs to Mexico
5年前からメキシコに進出しているヒンドゥージャ・テック(Hinduja Tech)が、今後数年間、同国での人員と収益を年間25パーセントのペースで拡大する計画であると発表している。
その目的の1つ目はEV製造、2つ目は、製造工程はもちろん、エンジニアリング部門や研究開発部門のメキシコ再現地化で、つまり国内でより高賃金の専門技術者の仕事を創出することにある。
インドを拠点とする同社は、自動車業界向けの統合製品エンジニアリングとデジタルソリューションに注力、法人顧客がコストを削減し、製品開発速度を向上できるよう、エンジニアリングおよび研究開発機能の製造現場の近くへの移動をサポートしている。
このため、メキシコ全土で100人の機械および電気エンジニアを募集し、採用活動を行っている。
同社マーケティングおよび国際販売担当プレジデントのヴィジャイ・マリク(Vijay Malik)氏によると、同社が同国で最初のエンジニア100人を採用するのに5年近くかかった。
同社は今年だけでその数を2倍に拡大する計画で、同国内のEV製造が加速していることを考慮し、人員と収益の両方を少なくとも年間25パーセント増加させることを目標としている。
そうすることでエンジニアリング作業の7割をメキシコで、残りの3割をインドから遠隔で行うことを目指す。
メキシコにはすでに、自動車部品を製造し、車両を大量に組み立てる熟練した労働力を持つ。
そして同社がもたらす新たな機会により、よりハイレベルの付加価値サービス(この場合はエンジニアリング業務)を提供できるようになり、メキシコで高度技術を要する仕事の獲得機会を増やす。
これは高賃金で労働集約度が低い業務であり、大学の学位が必要となり、中流および上中流の所得水準の給与をもたらすことから、まさにメキシコ国民が生活水準を向上させるために開発すべき仕事である。
ほんの数年前には、メキシコの大学の機械科や電気工学科を卒業した女性はほとんどいなかったが、現在、同社メキシコ拠点のエンジニアリングチームは、10パーセント以上を女性従業員が占めている。
メキシコもインドも、抱えている問題や将来の目標に、共通項が多いと考えられる。
地理的距離も文化的な背景も超えた、こうした協力関係が活発に育まれていけばいいな。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
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