日本の映画館で「RRR」を鑑賞☆
Posted on 17 Nov 2022 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh
恐らくもう一度、映画館で観ると思うので、ひとまず第一印象を記録しておきます。
ほとんど事前情報を仕入れず観た第一印象は、次の通りである。
- セリフはシーンによってテルグ語、ヒンディー語、英語と移り変わるインドらしさ。
- 日本語字幕ではラームが「ラーマ」、ビーマが「ビーム」になっていた点が興味深い。
- ストーリーはまったく異なるのに、オープニング場面から一貫して「バーフバリっぽさ」。
- イギリス総督を、あそこまで極悪に描いちゃって大丈夫かい。
- ハッピーエンドと言えるのかどうか、心に波紋を投げるラスト。
- ラームチャランさんの年齢を感じさせない若々しさ。
- NTRジュニアさんの可愛らしさ。
- ボリウッド俳優アーリヤー・バットさんとアジャイ・デーヴガンさんの出演に驚き(トリウッド・デビューとか)。
- 鑑賞後に心身を駆け巡る多幸感。
- かつてであれば、苦笑や失笑を呼んだかもしれない大アクションシーン。しかし、鍛え上げた肉体を惜しげなくさらし、重力や力学、あるいは生理学すら無視して、あくまで自由にスクリーン上を舞う主人公たちの姿は、閉塞感の増すばかりの時代にあって、人々に必要とされる栄養剤の役割を果たしている。
- 再び物語の世界に戻りたくなるような不思議な中毒性がある。
Wikipediaにまとめてあったレビューに「Bromance」という表現が散見されている通り、作中での主役2人を同性愛関係と見る(見たい)人も、インドや海外に一定数、存在するようだ。
その他、Wikipediaからの気になるインプットは次の通りである。
- 20世紀初頭にアーンドラ・プラデーシュ州に実在した2人の独立運動家をモデルにしたが、ストーリーは完全フィクション。現実世界で2人はほぼ同時期に故郷を離れて独立運動に飛び込み、ほぼ同時期に大英帝国軍に処刑されたが、決して会うことはなかった。
- 2022年11月現在いまだ戦地であるウクライナでも(戦争前に)撮影。
- 「バーフバリ」シリーズに続き、印象的な音楽はM. M. Keeravani氏の制作。
- 全世界での封切り日の興行収入は、インド映画史上最高水準の3,000万米ドル。
- さらに物語は、ラージャマウリ監督が、自身の出身地であるアーンドラ・プラデーシュ州の(テーランガーナー州との)分離への想いも込めたもの
- 主人公たちは古代叙事詩ラーマーヤナとマハーバーラタからの命名。
- 総督の宮殿に乗り込むビームたちが、トラやシカなど動物たちの力を借りるシーンは、気候変動の示唆と、インドの部族民たちが抱く自然への畏敬を表現。
- 一方イギリスには、イギリス領インド帝国の統治(British Raj)の残虐性を過剰に演出した史実に反するものであり、インドの文化や政治、特にヒンドゥー国粋主義を至上のものとしてあおる作品であると批判する歴史家もいる。
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Yoko Deshmukh
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インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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