ありがとう、「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」19歳
Posted on 19 Aug 2022 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh
いつもありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。写真は初めて会った時まだ乳幼児だった義理の姪が一晩寝かせたチキンで作ってくれた美味カレーです。
今年も無事この日を迎えることができたことは、感慨深い。
ASKSiddhi(アスクスィッディ)はインド移住を決めた19年前の今日、当時住んでいた神奈川県相模原市の古い木造アパートの一室で、最初のページを開いた。
ニューヨーク停電:インドレストランが食事の無料提供 2003.8.19
実際に移住したのはその年の9月30日、そしてプネーには同12月はじめから住んでいる。
19年は、本当に瞬く間に過ぎていった。
「ASKSiddhi」はごく初期のころから、そのとりとめのない内容にもかかわらず、人生で大切な出会いを数多くもたらしてくれ、またいろいろなことを教えてくれた。
インドは、そしてわたしの住むプネーは、決して誰もがうらやむような理想郷ではない。
日々、思わず目を覆いたくなるような凄惨な事件や事故が多発している。
そうでなくても、路上を歩いたり、車やオートリクシャーで街に繰り出したり、ましてや無作為に人と対話したりするだけで、否応なしに「現実とは」、「生きるとは」、「幸福とは」、「価値観とは」、そして「人間とは」という問いを突き付けてくる。
しかし、そうした終わりなき問いへの答えは、まだ見つかっていないし、また答えてくれる人には、今のところひとりも出会っていない。
特にマラーティー主流の中途半端な都市とも言えるプネーには、コミュニティーごとに「おらが大将」ばりに堂々と凝り固まった狭量な考えを披露する人たちが多く、「多様性の国」などと呼ばれているけど、このプネーに関しては除外すべきではないかとすら思える。
それでも、コロナを機に日本に1年半ほど一時帰国し、今年6月中旬にこの街に戻ってきた時、わたしの人生の舞台はプネーにあるのだなと再確認した。
理解できないこと、共感できないこと、嫌悪することなども多くあるけど、息を止めてでも、自分なりに泳いでいくしかないのだろう。
何より、会いたい人や大好きな人がいる、それがこの街、プネーなのだ。
19年で街の景観も暮らしも激変したように、人々の意識も変わりつつあることは肌で感じる。
当初、大きな悩みだったインド親族との付き合いや関係も、殴り合いやケンカに発展することは一度もなく、徐々に改善している。
「ASKSiddhi」は混沌としたインドの、そうした微細な変化も見逃したくないという思いから、「前向きな話題」だけをピックアップし運営している。
20年以上も抱え込んできた、うつと不安障害という心の病気を克服すべく、人に会うだけのエネルギーがある日は限られている今、「ASKSiddhi」の意義を強く自覚している。
これからのインドの、そしてプネーの変化を楽しみに、わたしも成長していきたい。
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本日の練習
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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