あなたならどうする?長距離ウーバーで運転手が居眠りを始めたら

 

Posted on 05 Mar 2020 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

インドに来たいのに来られない、日本に帰りたいのに帰れない、という日本語の声が周囲から聞こえてきます。プネーならいつでもあなたを待っているよ。写真はある初夏(3月中旬)の、プネーの夕暮れです。



インドで生きていると、ただもうそれだけですごいことのような気がする出来事や瞬間にたびたび遭遇する。

先日も朝、某AI企業に向かっていたところ、交差点で信号待ちをしていた隣の車にバイクがいきなり追突し、かなり驚いた。
突っ込んだ人は幸いスピードが落ちていたため、一度は倒れ込んだものの、すぐに自らバイクを起こした。
立ち上がりながら運転手に背後から何やら罵りの言葉を浴びせていたが、車(運転は中年男性、助手席にはその家族なのか、中年女性が乗っていた)はそのまま、何事もなかったように走り去り、バイクの男性もわたしも啞然として見送るしかなかった。

ハイウェイをはじめとして交通事故が多発し、年間15万人もの人命が失われているインドは、今朝見つけたこんなツイートの言うとおり、新型コロナウイルスの脅威に過剰に怯えている場合じゃないよね。



 

みんな冷静になろう。
パニックにならず、デマに騙されず、専門家と自分の免疫力を信じて、落ち着いて状況を見守りつつ、学校にも会社にも行けないし、日本にも帰れない、旅行にも出かけられない、ちょっと特別な「今」にしかできないことを、できればスマートフォンはどこかに置いて、楽しむぐらいの余裕を持てたらいいな。

だって、こんなことがわたしの身に起きたら、ウイルスよりよほどパニックになるよ。

Maharashtra woman forced to drive after Uber driver falls asleep

なんと、ムンバイーのアンデーリー(Andheri)に住む女性が、所用で訪れていたプネーから帰宅するのにウーバー(Uber)を利用したところ、なんと運転手が眠り込んでしまい、ほぼ全行程を自分で運転する羽目になったというのだ。

ちなみにプネーとムンバイーとの間は、高速道路(Expressway)でおよそ2時間半、市街の渋滞を考慮すると、目的地間では4~5時間ほどかかることもある。

女性によれば、先月1日の深夜1時にウーバーを呼び、乗り込んだところ、この運転手がずっとスマートフォンで話していたので、電話を切って運転に集中するよう注意した。

運転手は素直に従い、すぐに電話を切ったが、その直後からウトウトと居眠り運転を始め、危うく他の車に衝突するところだった。
血の気が引いた女性はすかさず車を停止させ、運転を代わったため、自宅までなんとか無事に帰り着くことができたという。

女性が運転している間、運転手はスヤスヤと眠りに落ちたところで、その様子を動画で撮影し、ソーシャルメディアに投稿したため、この事件が注目を集めることになった。

ウーバーではこの事件について、「非常に遺憾で懸念すべき事件だ。この運転手はウーバーアプリへのアクセスを禁止した」とコメントしている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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