パトナのダイヤモンド・イヤリング盗難事件、意外な顛末に

 

Posted on 03 Apr 2019 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

誰かに飼い慣らされたネズミさんだったりして。*Photo from a product page on Amazon.com (Handicraft Store)



NDTVの地方版をチェックしていたら、誠にインドらしい話題がパトナから発信されていた。
ダイヤモンドのイヤリングが盗難に遭ったとして警察に被害届を出していた宝石商が、「犯人」がネズミだと分かると一転、演技の良いことだとして「見つかったらパールヴァティー(豊穣、愛、美、強さを司るヒンドゥー女神で、シヴァ神の妻)に捧げる」と話している。

Diamond Earrings Stolen From Patna Jewellery Shop. Owner Says Thief A Rat

ヒンドゥー教徒の中には、ネズミを神の化身とみなす人もいる。
しかも宝石がネズミに持ち出された日が、シヴァ神とパールヴァティー女神が結ばれるとされるヒンドゥー教の年中行事、「マハーシヴァラートリー(Mahashivratri)」の日に当たったことから、被害に遭ったはずの宝石商は、「大変縁起が良い」として喜んですらいるようだ。

「犯行」の一部始終は、店内に設置されていたCCTVカメラが捉えていた。
録画された映像には、イヤリングの入った黄色いビニール袋をネズミがくわえて走り去る様子が映っていたという。

ネズミに奪われたダイヤモンドのイヤリングが何カラットあるものかは不明だが、「見つかり次第、パールヴァティーを祀る寺院に寄付する」というからには、結構大型のものだったのだろうか。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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