チャーイだけじゃない:インド発、ビタミンとショウガたっぷりで身体を温める飲み物

 

Posted on 23 Dec 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

ガンガー沿いを散歩している気分でどうぞ。



10月にビハール州パトナを訪れた時、国立工科大学パトナ校(National Institute of Technology, Patna)の先生たちとともにガンジス川の河畔に造られた遊歩道を散歩しながら、流しのチャーイ・ワラーから買ってもらって飲んだチャーイは、プネーのわたしたちが親しむショウガやスパイスの入ったミルクティーではなかった。

それは、ミルクを入れない熱いストレートティーに、たっぷりの砂糖と少々のブラックソルトを加え、最後にライムを絞って飲むものだ。



ガンガー沿いで味わった1杯。
インスタ映えなんてまったく意識してない写真で恐縮だ。

 

小さめのぐい飲みサイズの紙コップに注がれた、そのお茶はいい塩梅に熱く、チャーイ(マラーティー語ではチャハー、चहा)は場合によっては水牛乳の脂がきつすぎたり、甘すぎたりして飲めないこともあるわたしにとって、あっさりした後味にブラックソルトとライムが引き締め役となり、疲れた胃腸に沁みるようでおいしかった。
お代わりしたくなったが、チャーイ・ワラーはもうとっくに夕闇に消えてしまっていた。

しかしブラックソルトまたはチャート・マサラさえあれば、自宅でも簡単に作ることができそうだ。
もちろん、穏やかに流れる大河ガンジスを眺めながら味わった、あの格別な瞬間こそ再現できないものの、その時の思い出に浸りたくなったら飲もうかな。

そのように思い、インターネットで調べてみたら、これはコルカタをはじめとするインド東部で親しまれている、レブ・チャ(Lebu Cha)と呼ばれる飲み物のようだ。
わたしのように、この飲み物に魅せられた女性が、レブ・チャ売りにレシピを尋ねたり自分で考えたりして再現したレシピを紹介している。

Lebu Cha -- Calcutta's own spiced and salted Lemon Tea

備忘録を兼ねて、こちらにも記載させていただきたい。

甘いストレートティーにブラックソルトとライムがアクセント、レブ・チャのレシピ(出典:Once Upon a Supper)

材料(2~3杯分): 

水:500ミリリットル
インドで流通している普通のチャーイ用ダストティー:小さじ4分の1(出典ではリプトンのイエローラベル「オレンジペコ」を推奨)
砂糖:大さじ3杯、またはお好みで加減
おろしショウガ(またはショウガ粉末):小さじ半分
ブラックソルト(カーラー・ナマク、काला नमक):小さじ半分
ライムまたはレモンの搾り汁:大さじ1.5杯

作り方:

1. 小鍋に500ミリリットルの水を入れ、砂糖を加えて熱する。
2. 沸騰したら茶葉を入れ、深みのあるキャラメル色に染まるまで1分ほど中火で熱する。
3. 火を止めてから茶漉しを通して耐熱ポットに注ぎ、おろしショウガとブラックソルト、ライムジュースを加える。お茶の色が金色に変化する。
4. よく混ぜてからカップに注ぐ。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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