アッサム産プーアル茶、1キロ1万2,000ルピーで落札

 

Posted on 06 Oct 2026 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

「tea cake」という単語を見て、お菓子だと思った愚かなわたしが通るよ。



中国の雲南省で伝統的に生産されているプーアル茶をアッサムで製造した茶餅*が、グワハティ茶葉競売センター(Guwahati Tea Auction Centre、GTAC)で1キロ当たり1万2,000ルピーの値を付けた、という話題を、「The Hindu」で興味深く読んだ。

Assam-made Chinese pu’er tea cakes auctioned at ₹12,000 a kg

これはアッサム州東部ゴラガート県のGauripur Tea Industryが生産したプーアル茶で、5キロが25日、GTACで取引された。
Assam Tea Tradersが、仲介業者J. Thomas & Co. Pvt Ltdを通じてこのロットを購入した。

同じ生産者は2023年、ジョルハート茶葉競売センター(Jorhat Tea Auction Centre)でプーアル茶を1キロ当たり9,000ルピーで販売しており、GTACは、このプーアル茶を取り扱った2番目の競売センターとなった。

Gauripur Tea IndustryのAparaj Saikia氏によると、同社は「生茶(Sheng)*」方式のプーアル茶の生産を開始した。
茶葉を摘んでから加工し、円形の茶餅に圧縮するまでに1週間を要する。

北東部茶業協会(North Eastern Tea Association、NETA)の会員でもある生産者のSaikia氏は、「The Hindu」に次のように述べた。
「生茶方式は、3~4年間の熟成と、管理された後発酵技術を必要とする『熟茶(Shou)*』方式よりも短期間で生産できる。我々は中国式の製法を、アッサムに自生するアッサミカ種(assamica)の茶葉に応用した。製造工程はすべて手作業で、当初は個人で飲むために少量を作っていたが、3年前に商業生産を開始した」

プーアル茶は伝統的に茶餅やれんが状に圧縮され、発酵と熟成を経ることで独特の風味が生まれる。
深みのある濃厚で滑らかな味わいを持ち、土や木を思わせる風味に、ときにはほのかな革や甘みを感じさせる香りが加わる。

NETA顧問のBidyananda Barkakoty氏は、次のように述べた。
「今回のプーアル茶の競売は、従来の紅茶や緑茶にとどまらない試みを続けてきたアッサム茶にとって、ひとつの節目となる。州内の茶資源から、より付加価値の高い製品を生み出す大きな可能性を示すからだ。これにより、シンフォー族*の伝統的な茶、特にティンスキア県マルゲリータ地域で作られているファラップ*が競売に出品される道が開かれる。ファラップは伝統的に竹に詰めて熟成させることで、土や木、煙を思わせる独特の風味が生まれ、プーアル茶とやや似ている」

数日前、アッサム州政府は、オーソドックス茶およびその他の特製茶の生産に対する補助金を、1キロ当たり10ルピーから15ルピーに引き上げた。
2026~27年度から適用される。

*茶餅: 茶葉を蒸すなどして柔らかくした後、円盤状に圧縮して固めたもの。プーアル茶では、保存や熟成のために用いられる伝統的な形状のひとつ。
*生茶(Sheng): プーアル茶の製法のひとつ。茶葉を加工した後、人工的に発酵を促進する工程を経ず、時間をかけて自然に熟成させる。
*熟茶(Shou): プーアル茶の製法のひとつ。茶葉を積み重ねて水分や温度を管理する「湿堆発酵」などによって発酵・熟成を促す。
*シンフォー族: インド北東部のアッサム州やアルナーチャル・プラデーシュ州などに暮らす民族。アッサムでは古くから茶の栽培・飲用文化を持つことで知られる。
*ファラップ: シンフォー族に伝わる伝統的な茶。加工した茶葉を竹筒などに詰め、燻煙や熟成を行うのが特徴で、土や木、煙を思わせる独特の風味を持つ。
 

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。\r\n\r\nASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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