来週デリーで開催予定の「インド・アフリカ・フォーラム・サミット(India-Africa Forum Summit)」を前に、アフリカ連合(African Union)は、コンゴ民主共和国やウガンダを含む複数のアフリカ諸国で発生しているエボラ出血熱の流行に対応するため、「国際社会による連帯と協力」が必要であると呼びかけた。
Collaboration with India will help counter ‘future pandemics’, says African Union as Ebola outbreak spreads
アフリカ連合委員会(African Union Commission)議長報道官のヌール・モハムド・シェイク(Nuur Mohamud Sheekh)氏は、「The Hindu」の取材に対し、今回のサミットは「将来のパンデミック」や対応メカニズムについて議論を進める機会になるとの認識を示した。
「エボラ出血熱の流行が複数のアフリカ諸国に影響を及ぼす中、パンデミックや公衆衛生上の緊急事態は国境を越えるものであり、国際社会による集団的な連帯と協力が必要である」
アフリカ連合の声明は、世界保健機関(WHO)がコンゴ民主共和国およびウガンダにおけるエボラ出血熱の流行について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern=PHEIC)」を宣言した翌日に発表された。
これに先立ち、アフリカ連合委員会議長のマフムード・アリ・ユスフ(Mahmoud Ali Youssouf)氏は、今回の流行に深い懸念を表明し、「団結、連携、そして集団行動」を通じて、アフリカはこの新たな課題を「乗り越える」と述べていた。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行時にアフリカ諸国と協力関係を築いたインドは、5月28日から31日にかけて、第4回「インド・アフリカ・フォーラム・サミット(India-Africa Forum Summit=IAFS-IV)」を開催する予定であり、アフリカ連合加盟国の参加が見込まれている。
インド外務省(Ministry of External Affairs)は、今回のエボラ流行が同サミットに及ぼす影響について言及していない。
一方、冒頭のシェイク氏は、現時点では今回の流行がサミットに影響を及ぼす可能性は低いとの見方を示した。その上で、同サミットは「公衆衛生体制、バイオテクノロジー、製薬製造、パンデミック対応などの分野を含む、アフリカとインドの協力強化に向けた重要なプラットフォーム」となるとの認識を示した。
その上で、「将来のパンデミックや保健危機に対応できる強靱な医療システムを構築する上で、インドとのより深い協力や知識共有は、アフリカにとって極めて大きな利益をもたらすだろう」と述べた。
インドは低価格な医薬品やワクチンの製造力を持ち、アフリカ諸国はエボラ出血熱など感染症対応の現場経験を有している。
両者が協力することで、ワクチン供給、感染症監視、医療人材育成、緊急対応体制などを強化できる可能性がある。
また、将来的なパンデミックに対して、西側諸国の供給網に過度に依存しない医療・保健ネットワークを形成できる点も、大きな戦略的意義といえる。

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