IITカンプール校、国際科学オリンピック出場者特別入学枠を開設

 

Posted on 20 Nov 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

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インド工科大学カンプール校(IITカンプール校)は、2025年度から5つの学部で「国際科学オリンピック(International Science Olympiads)」出場者を対象とした(BTechおよびBSの)特別入学枠を設けると発表した。

IIT Kanpur reserves seats in BTech, BS for Olympiad performers

同大は、生物科学およびバイオエンジニアリング学部(Biological Sciences and Bioengineering)に2席、コンピューターサイエンスおよびエンジニアリング学部(computer science and engineering)に6席、化学学部(Chemistry)に2席、経済科学学部(Economic Sciences)に3席、数学および統計学部(Mathematics and Statistics)に4席を、オリンピック出場者向けの特別枠として確保している。

特別枠は、インド政府が認定するINMO/IMO、INOI/IOI、INChO、IMOTCなどの科学オリンピック参加者を対象に検討される。

国際科学オリンピックは、大学進学前の学生を対象に毎年開催されており、参加者は知識、クリティカルシンキング、実験、問題解決のスキルを競う。
インドの学生が優秀な成績を収めることが多く、毎年2万人から6万人が挑戦すると言われている。
各大会は、科目別の全国標準試験(NSE)から始まり、上位 400から500名のみ合格できる超難関である、5段階の選抜プロセスで構成されている。

合格者はその後、Indian National Olympiads(INO)に挑み、勝ち残った上位40から50名の学生は、1か月にわたる選抜キャンプに参加、各科目の専門家や研究者による講義、難問への挑戦、実験などに取り組む。
天文学に関する競技では、天文データの分析と夜空の観測も行う。
各科目の選抜キャンプで成績上位4から6人に残った学生は、出発前のトレーニングキャンプに参加する。

政府が実施する科学および数学オリンピックは13あり、諸外国の政府が支援する大規模な国際科学オリンピックへの登竜門となっている。

同大が規定するガイドラインによると、同入学枠への出願資格は、入学希望年またはその前年に、物理、化学、数学を必修科目としていること、かつ入試に対応する年の「JEE(Advanced)」受験者の年齢制限に当てはまること、などの条件がある。

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Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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