迅速ながん診断に役立つナノロボットをプネーの国立研究所が開発
Posted on 08 Dec 2021 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh
プネーにこのような研究所があったことを知りませんでした。
プネーにある「マハーラーシュトラ州医学教育研究所(Maharashtra Institute of Medical Education and Research、MIMER)」の研究者らが、循環腫瘍細胞を捕捉して分離するようにプログラムされたナノロボットを開発、実用化されると、がんの迅速かつ正確な診断につながることが期待されている。
Maharashtra: MIMER develops nano robot for rapid cancer diagnosis
MIMERのシャシュワット・バネルジー(Shashwat Banerjee)博士は、次のように説明している。
「酸化鉄マグネシウムヤヌス(Janus)ナノ粒子を使用して合成された多機能ナノロボットが、がん診断を向上することを期待している。報告によればナノロボットは、患者から抽出したがん細胞を少量含む血液で臨床試験したところ、5分未満で100%の診断を達成、迅速かつ効率的な循環腫瘍細胞(CTC)の捕捉能力を示した。」
研究結果は最近、「Water-Powered Self-Propelled Magnetic Nanobot for Rapid and Highly Efficient Capture of Circulating Tumor Cells(循環腫瘍細胞を迅速かつ高効率で捕捉する水力自走式磁性ナノボット)」というタイトルで、論文審査のある学会誌「Communications Chemistry」に掲載された。
インド医療研究理事会(Indian Council of Medical Research、ICMR)および国立疾病情報研究センター(National Centre for Disease Informatics and Research、NCDIR)が最近発表した報告書によると、インドにおけるがんの症例数は2025年までに156万件に上昇する見込みで、これは現在の水準より12%も増え、がんの予防と治療は、21世紀のインドにおいても避けられない公衆衛生上の課題の1つとなる。
この高度な研究を実施するために、インド政府の科学技術省(Department of Science & Technology)とバイオテクノロジー省(Department of Biotechnology)は、MIMERに1,000万ルピー近くの助成金を拠出している。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※11月5日付けのメール、件名「日本における水際対策措置(インドからの入国者に対する指定施設での待機措置解除)」
11月8日(月)午前0時以降にインドから日本に入国する全ての方は、検疫所が確保する宿泊施設での3日間の待機及び入国後3日目の検査は求められません。なお、入国後14日間の自宅等での待機については変更ありません。
1 11月5日、日本政府は、新たな水際対策措置として、11月8日(月)午前0時以降にインドから日本に到着し、入国時の検査で陰性と判定された全ての方については、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での3日間の待機及び入国後3日目の検査を求めないことを発表しました。11月7日(日)にインドを出発し、8日(月)に日本に到着する場合は、本件措置の対象となります。なお、入国後14日間の自宅等での待機については変更ありません。
ご参考:全ての入国者に共通の措置(厚生労働省ホームページ:水際対策に係る新たな措置について)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
2 今回の待機措置解除に伴い、空港からの移動手段、入国後の待機場所、空港での海外在留邦人向けワクチン接種の予約を変更する必要がある方は、御注意ください。
なお、海外在留邦人向けワクチン接種の予約をしている方で、予約を変更またはキャンセルされる方は、予約日の前日まで以下の特設予約サイト上で変更またはキャンセルすることができます。体調不良等で接種当日にキャンセルされる場合は、コールセンターへ御連絡ください。
【特設予約サイトURL】
https://mar.s-kantan.jp/mofa-v-u/
※予約の変更またはキャンセルの入力方法については、次のURLをご参照ください。
https://mar.s-kantan.jp/help/reserve-CVDGIM/faq-r.htm#A3_4
【海外在留邦人向けワクチン接種事業に関するお問い合わせ先(コールセンター)】
電話 ○日本国内からかける場合:03-6633-3237(有料)
○海外からかける場合:(+81)50-5806-2587(有料)
もしくはSkype上でmofa-vaccine-QA@asiahs.com(無料)
(日本語:月曜~日曜8時~20時(日本時間)、英語:月曜~金曜9時~18時(日本時間))
メールアドレス:mofa-vaccine-QA@asiahs.com
【問い合わせ先】
在ムンバイ日本国総領事館・領事班
電話(91-22)2351-7101
メール ryoji@by.mofa.go.jp
=== 転載終わり ==
本日の練習
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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