野生のゾウの保護運動に対する啓蒙活動の一環として今年11月3日に予定されている、マディヤ・プラデーシュ州カージュラーホーからキップリング・キャンプ(Kipling Camp)までの500キロを結ぶ、前代未聞の「オートリクシャー・レース」。
このレースのための募金活動の一環として先月27日、在英インド高等弁務官夫妻が、大会で使用されることになっているカラフルに装飾されたオートリクシャーの1台を携え、ロンドンにある宮殿のひとつ、「クラレンス・ハウス(Clarence House)」にチャールズ英皇太子とカミラ皇太子妃を公式訪問した。
バンクーバーデシ電子版が伝えた。
このレースでは、それぞれ趣向を凝らした30台のオートリクシャーが縦横無尽に走り回るさまを観戦できるようになっており、皇太子夫妻はさっそく、ルーフに黄金のゾウをあしらったオートリクシャーに「試乗」した。
全世界におけるアジアゾウの頭数は、過去100年で90%以上も激減した。
皇太子夫妻は、インドでゾウの「タラ」を密猟者から救出し、その顛末をベストセラー本「Travels on My Elephant」に著した、カミラ妃の兄にあたる故マーク・シャンド(Mark Shand)氏が設立したゾウ保護団体「Elephant Family」を共同運営している。
カミラ妃によれば、タラはシャンド氏の恩を決して忘れず、また皇太子夫妻のことも訪問する度に覚えているようだという。
11月のオートリクシャー・レースでは、スピードよりも俊敏性や面白さを競うという。
またレースで募った資金は、全額「Elephant Family」に寄付される。
*Photo from Vancourver Desi