インドを公式訪問していたロシアのウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領とインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相との間で今月11日、首相が提唱する「メイク・イン・インディア(Make in India)」運動の一環として、年間400機のロシア製双発ヘリコプター「Ka-226T」をインドで組み立てるプロジェクトが、両首脳との会談において合意された。
ロイター通信その他各種メディアが報じた。
モディ首相は丸1日掛けて行われた会談の中でプーチン大統領に、ロシアはこれまでと変わらず、インド国防のための軍需品の最大の供給国であり続けると宣言した。
このほか、二カ国間での原子力発電、原油、防衛といった分野における協力関係について話し合われた。
この他、会談の成果として特筆すべきものとしては、ロシア国営のロスアトム(Rosatom)社がインド国内に12基の原子炉を建設すること、エネルギー大手ロスネフチ(Rosneft)社がインドのエッサール・オイル(Essar Oil)との間で10年間の原油供給契約を結んだことなどが挙げられる。
プーチン大統領の訪問には、原油価格や通貨ルーブルの暴落といった切実な背景があったためか、「インドの協調的関係と友好、信頼、そして相互理解への姿勢に感謝する」という大統領の声明があったものの、一般記者からの質問は一切受け付けられなかった。