ムンバイー、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロに

 

Posted on 17 Mar 2022 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

3代目タークレー氏と言えば、わたしはどうしてもイケメンウォッチになってしまいます。



人口1,900万人のムンバイーが、インドの国家目標を20年前倒し、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという、南アジアの都市で初となる野心的な計画を発表している。

Mumbai becomes first South Asian city to detail net-zero roadmap

この計画は、マハーラーシュトラ州のアディーティヤー・タークレー(Aaditya Thackeray)環境大臣が13日に発表したもので、エネルギー、水資源、空気の質、廃棄物処理、緑地の整備、輸送の改善などを徹底的に見直すとしている。

インドで最大の商都として栄えるムンバイーだが、南部海岸沿いには英国統治時代にさかのぼるスラム街や漁村が点在する。
2050年までに何ら手を打たなければ、海面上昇により水没するかもしれないと危惧されている。

ムンバイーではこの目標を達成するため、行政、市民、研究者、企業からの意見を取り入れて、住宅への投資、公共交通機関の電化、歩道の整備、オープンスペースの増設、きれいな水と衛生設備への投資、建物屋上の太陽光発電、洪水防止のための排水と水の保全などを対策として掲げる。

ムンバイーの温室効果ガス排出量は、2019年には年間2,342万トンに達しており、1人あたり1.8トンと試算されている。
計画書では、最大の投資は総排出量の72パーセントを占めるエネルギーに投資する必要があるとし、短期的には2023年までに2,100台の電気バスを1,300億ルピー(17億ドル)の費用で購入することや、低所得者向け住宅に電力効率の高い設備を導入することなどの分野に投資を予定している。

インドや南アジア各地では、このように都市別の気候変動対策のための行動計画を準備しており、だれもが自分事として考えることを求めている。

記事のコメント欄には「絵に描いた餅(Just showing the picture of a broom doesn't mean the streets will be clean)」などと書き込んでいる人がいたが、描いてやらなければ餅の存在すら知らない人が多いインドでは、こうした目に見える対策が絶対に必要だ。

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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※2月24日付けのメール、件名「インド入国時の検疫措置(インドで発行されたワクチン接種証明書の扱い(運用変更))」


●インドで発行されたワクチン接種証明書を所持してインドに入国する方は、インドで発行されたワクチン接種証明書を事前にオンライン提出することにより、RT-PCR検査の陰性証明書の事前オンライン提出が不要となります。
●日本で発行されたワクチン接種証明書を所持してインドに入国する方は、引き続き陰性証明書の事前オンライン提出が必要となります。

1 インド保健・家庭福祉省によると、インドで発行されたワクチン接種証明書を所持する方は、日本からインドへの入国に際して、出発72時間前に検体を採取したRT-PCR検査の陰性証明書又はインドで接種したワクチン接種証明書(2回接種を証明するもの)のいずれかを事前にオンライン提出することが認められるとのことです(ワクチン接種証明書の提出によりRT-PCR検査の受検及び陰性証明書の事前オンライン提出は不要となります)。ただし、日本で発行されたワクチン接種証明書を所持し、日本からインドへ入国する方は、引き続きRT-PCR検査の陰性証明書の事前オンライン提出が必要となります。

(注)2月11日付で当館から発出した領事メール「インド政府による検疫ガイドラインの改定(入国後7日間の自宅待機等の解除)」の3において、「インド政府が指定する国からの入国者は、陰性証明書又はワクチン接種証明書のいずれかをオンライン提出することが認められますが、現時点では日本はその指定国にはなっていないため、日本からインドへ入国する方は、引き続きRT-PCR検査の陰性証明書の事前オンライン提出が必要となります」とお知らせしましたが、この運用に変更があったものです。

2 インド政府は検疫措置を頻繁に変更しています。中央政府、各州政府ともに今後も急に検疫措置を変更する可能性がありますので、最新情報の入手に努めてください。

3 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれましては、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。

このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

【問合せ先】
 在ムンバイ日本国総領事館領事班
 電話(91-22)2351-7101
 メール ryoji@by.mofa.go.jp

※「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURLから停止手続をお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
=== 転載終わり ==


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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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