ファストファッション大手「フォーエバー21(Forever 21)」は、4月中旬にわが街プネにも華々しくオープンしたが、次はスウェーデンの「H&M(Hennes & Mauritz)」が、9月にもデリーにインド1号店を進出すると発表している。
プレス・トラスト・オブ・インディアその他メディアが報じている。
これで、「ザラ(Zara)」、「マンゴー(Mango)」をはじめ、世界を代表するファストファッション勢が、インドにも軒並み揃うことになる。
メディアの報道によると、「H&M」グループは全世界58カ国に3,600店舗を展開、今後数年間で、インド国内に少なくとも50店舗をオープンすることを目指している。
デリーのインド1号店は、売り場面積2万5000平方フィート(およそ2300平米)の旗艦店となる見込みで、サケット(Saket)地区のショッピングモール、「Select Citywalk」に入居するとしている。
わたしはまだ、プネの「Forever 21」店舗に足を運んだことはないが、「Zara」や「Mango」では、価格設定がセール品で1,000ルピー程度から、ワンピースやニット、パンツなどのアイテムで2,000~7,000ルピーほどと、物価と照らして決して安くないにも関わらず、何より「インターナショナル・スタンダード」の品質とデザインが受けており、若い女性を中心に根強いファンがついていることを感じる。
「Zara」で調達した服を着て街を歩いていると、見知らぬ女子から「それは『Zara』の服でしょ」と声を掛けられたりすることもある。
それでも、「Forever 21」、「Zara」、「Mango」は、特徴の強いデザインのアイテムも多く、平均的で無難なデザインが目立つ、われらが「Uniqlo(ユニクロ)」は、インドの消費者にも年齢を問わず受け入れやすいだろうと思われる。
インドで大成功し、そしてインドにも生産拠点を置くことで、中国やベトナムなどの同社工場で問題となっている、過酷な労働条件が、少しでも緩和されることを願う。